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日本の翼JAL。航空機による大気観測で分かった 意外な事実とは?

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「JALそらエコ教室」というものがありますが、これは、どのようなきっかけでスタートしたのですか。

2007年6月から、当社の機長が出前講座を行う「JALそらいく」がスタートしました。この講座のスタートは、2000年代前半に日本から欧州への経路として北極海の上空を当社の旅客便や貨物便が飛んでおり(※現在は飛んでいない)、その際に広報担当のパイロットが北極海の氷が年を追うごとに徐々に少なくなってきていること気付き、写真を撮ったことがきっかけです。

北極海の氷が溶けているというのは近年日本でも話題になっていますが、それを直接操縦席から見たパイロットだけではなく、もっと多くの皆様、特に次の世代を担う子どもたちに知ってもらい、地球環境について考えるきっかけとなってくれればという思いで、お話を講座のスタイルにまとめ、出張講座という形で実施しています。

2007年6月のスタートとお話ししましたが、スタートしたころは「そらいく」という環境講座でした。経営破綻をしてCSR活動を新たに見直したとき、2013年4月からは近年ニーズが高まっている職業講座、特にパイロットや客室乗務員、整備士などの仕事の内容を聞かせてほしいというご要望がたくさんあったため、それらを含めて次世代育成プログラム全体を「JALそらいく」と改称しました。

この「そらいく」という名前には、“空の教育”という意味と、機長が学校等に講座に呼ばれたら“そら行くぞ!”という語呂合わせから決まりました。「食育」などのように“育”というのはなじみのある言葉なので、現在はJALがCSR活動として行う次世代育成の講座全体のことを「JALそらいく」と呼び、今まで行っていた環境講座は「JALそらエコ教室」という名称に変更しました。

「JALそらいく」は、当社のホームページで受講者の募集を行っています。

「JALそらいく」の対象はどのような人たちなのですか。また、年間でどれくらい実施されているのですか。

「JALそらエコ教室」は、小学3年生以上(※大人のみも可)が対象となります。「JALお仕事講座」については、2013年度では中学生と高校生を対象としています。

「JALそらエコ教室」については、年間で40講座から50講座ほど実施しています。2007年から2012年までの累積となると242講座、受講者数は約29,000名にもなります。

「JALそらエコ教室」は大人も受講可能とのことですが、その場合には企業で出張講座を行うのですか。また、受講した方々の反応はどうでしたか。

そうですね。企業側から呼んでいただくケースもあれば、企業の交流会のような場、企業を定年退職された方が通う地方自治体の高齢者大学などから声をかけていただくケースもあります。

小・中学校単位で講座を行うことが多いのですが、自治体で主催する夏休みの図書館や公民館など、公共の場でのイベントもあります。

受講者の方々には、できる限り講座終了後のアンケートに感想などを記入していただいているのですが、「貴重な話を聴くことができた」や「JALが大気観測のプロジェクトという、そんなすごいことを行っているとは知らなかった」などのご意見、「もっと多くの人に知ってもらえればいいのに」といった声を多くいただいております。


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