ティンバーランド ジャパン株式会社

サービス・その他

企業は世の中に良い影響を与えることができる

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ティンバーランド ジャパン株式会社

今回の「エコなニュース」は、アウトドア・ライフスタイルブランドとしておなじみのティンバーランド ジャパン株式会社様の取り組みをご紹介。

ティンバーランド ジャパン様では、「屋久島自然保護活動」や「ホルチン砂漠緑化活動」の支援など、数多くの取り組みをなさっているようです。その詳細は、どのようなものなのでしょうか。

マーケティング部 マーケティング エグゼクティブ 平沢志保様

早速ですが、よろしくお願いいたします。

貴社では環境に関する取り組みに注力されていますが、その理由をお聞かせください。

ティンバーランド創業者の企業理念(コアバリュー)のなかに“企業は世の中に良い影響を与えることができる”というものがあります。そのような理念のもと、社会貢献活動や社会的責任を果たすための活動を行っています。また、アウトドアで使用するシューズやアパレルを製造・販売する企業として、自然を大切にしたいという思いから取り組みを続けています。

貴社では、環境への取り組みにおける方針や指針などを定めているのですか。

当社では、企業の社会的責任として取り組んでいる4つの大きな柱があります。それが「気候変動」「製品」「工場」「サービス」です。

ティンバーランドが商品をつくるうえで、どうしても地球温暖化の原因のひとつと言われているCO2などを排出してしまいます。しかし、できる限りそれらを排出しないようにし、気候への影響を減らすための対策を講じるというのが「気候変動」における取り組みです。

2つ目の「製品」における取り組みとは、環境に配慮した素材やリサイクル素材などを積極的に取り入れることです。2007年に「アースキーパーズ(EARTHKEEPERS)TM」コレクションという環境に優しい素材や製造方法を採用した商品の販売を開始しました。「アースキーパーズTM」とは「地球を守る」ことを意味しており、ティンバーランドの商品コレクションとして展開をしています。

なかでも、今期重点的に展開している「キャスコ ベイ キャンバス スリップオン」というモデルは、アッパー部分に100%リサイクルPETの素材「Re Canvas(リキャンバス)TM」を使用しており、1足当たり500mlのペットボトル6本分を再利用しています。「キャスコ ベイ キャンバス スリップオン」に代表されるような製品における取り組みとして、環境に配慮した素材を取り入れていくことを進めています。

キャスコ ベイ キャンバス スリップオン

3つ目が「工場」での取り組みです。シーズンによって異なりますが、世界中にティンバーランドが提携している工場は300から400ほどあります。どの工場であろうと企業理念が生かされるように努めており、工場で働く社員の方々が安全で公正な労働環境にあるのかということをモニタリングしています。

最後が、「サービス」での取り組みです。ティンバーランドでは、地域コミュニティへの参加という点を重視しており、社会貢献(ボランティア活動)をするための有給休暇が社員1人当たり年40時間与えられる「パス・オブ・サービス(Path of Service/社会貢献への道)TM」というプログラムがあります。

「パス・オブ・サービスTM」の様子

有給休暇の40時間は、「パス・オブ・サービスTM」がスタートしたころから決まっていたのですか。

プログラムがスタートした1992年は16時間でした。1995年に40時間に変更され、昨年(2012年)にはこのプログラムがスタートして20年という記念の年を迎えました。

社員の方々は、40時間取得されているのですか。

2011年までのグローバルなデータでは、全社員で平均43%の消化率となっています。そして、最低でも有給休暇を1時間以上取得している社員は、全体の84%になります。

プログラムがスタートして20年という歴史を有することに加えて、マネジメント層が率先して活用しているので、社会貢献活動に参加する社員は多いですね。

今後もこの方針に基づいて環境への取り組みを進めていくのですか。

そうですね。特にこれまでの方針を大きく変更することはありません。引き続き、前述の「気候変動」「製品」「工場」「サービス」の4つに基づき、世の中に良い影響を与える企業であるために、まずは取り組みを継続していくことが重要だと考えています。


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