株式会社東芝

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2050年のあるべき姿を実現するために

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株式会社東芝

今回の「エコなニュース」は、ラップトップPC(ノートPC)や一般白熱電球を世界で初めて開発したことで知られる株式会社東芝様の取り組みをご紹介。

株式会社東芝様では、環境性能No.1の製品「エクセレントECP」の開発や本社ビルでの環境展の開催など、数多くの取り組みをなさっているようです。その詳細は、どのようなものなのでしょうか。

環境推進部 企画担当 主務 藤枝一也様

早速ですが、よろしくお願いいたします。

環境に関する取り組みを始めたきっかけをお聞かせください。

環境推進部の前身である環境管理センターが設立されたのが、1988年のことです。環境管理センターの設立後、東芝では本格的に環境への取り組みをスタートしたといえます。各事業所や工場には、以前より排水管理や土壌管理の責任者はいましたが、本社に環境専門の部署を設けたのがこの年というわけです。

翌1989年には全社的な環境会議を開催しており、同年から環境に特化した監査制度(環境監査制度)を開始し、現在(※2012年1月現在)でも継続しています。1993年より東芝総合環境監査システムを構築し、運用を開始しました。

1995年に製品環境技術監査を独立させ、2003年からは環境監査を海外事業場にも展開しています。その後、2004年には各社内カンパニーや主要グループ会社を評価する環境経営監査を開始し、2006年からは環境監査の対象範囲を非製造拠点に拡大するという歴史を経ています。

東芝総合環境監査の実績は単年平均で400件ほど、1993年度からの2010年度までの累計では2,500件以上にもなります。

貴社では「環境ビジョン2050」というものを打ち立てていますが、その内容についてお聞かせください。

私たち東芝グループは「地球と調和した人類の豊かな生活」を2050年のあるべき姿として描き、これに向けた企業のビジョンとして「環境ビジョン2050」を設定しています。

2050年のあるべき姿を実現するために、解決すべき3つの課題を挙げています。1つ目が「増えゆく世界人口に伴う環境負荷の抑制」です。一人ひとりの環境負荷を同じと考えた場合、人口が増えるほど環境負荷も増えていくことになります。そこで、人口問題を課題に取り入れています。

2つ目が「経済発展に伴う環境負荷の緩和」です。今後、途上国や新興国が経済発展していくと、環境負荷が増大していくことになります。3つ目が「新しい豊かな価値の創造」です。これらが、「環境ビジョン2050」の実現に向けた課題といえます。


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