株式会社バンダイ

メーカー

子供たちに読んで欲しい-「バンダイ環境BOOK」

54_bandai_pht_08

株式会社バンダイ

今回の「エコなニュース」は、株式会社バンダイ様の取り組みをご紹介。

ガシャポン®「アースカプセル昆虫採集」という商品は、「第4回エコプロダクツ大賞」のエコプロダクツ部門で「農林水産大臣賞」を受賞しています。エンターテイメント企業として取り組む環境活動とは、どのようなものなのでしょうか。

  • プロダクト保証部
    環境推進チーム
    マネージャー

    金子 様
  • プロダクト保証部
    環境推進チーム
    サブリーダー

    伴 様
  • ベンダー事業部
    企画・開発第一チーム
    リーダー

    井上 様
  • 社長室
    広報チーム
    サブリーダー

    禰宜田 様

早速ですが、よろしくお願いいたします。

「バンダイ環境BOOK」とはどのようなものですか。

企業として取り組んだ環境活動について、その内容と結果を広くステークホルダーの方々にお知らせするために「環境報告書」を作成しています。ただ「私たちが一番大切にしたいステークホルダーは?」と考えた場合、それは「子供たち」なのですが、どうしても環境報告書は子供が一人で読むには難しい内容となっています。「みんなが買ってくれているおもちゃって、環境のことを考えて作られているんだよ」と、私たちの活動を子供たちにも知ってほしいと思っていました。そのような「子供たちのための環境報告書を」という考えから、「バンダイ環境BOOK 2005」を作成し、商品に同梱して配布いたしました。

しかし、初めて作った「バンダイ環境BOOK 2005」は環境報告書である意識が強かったせいか、完成したものは大人向けの環境報告書のダイジェスト版といえるもので文字が非常に多く、子供たちに読んでいただけるかは不安が残りました。

そこで、翌年の「エコってなあに?(バンダイ環境BOOK 2006)」では、文字情報を減らすためにテーマごとに全4種類に分けて、ひとつのテーマについてイラストや写真を多用して、バンダイの環境活動について丁寧に説明するように改善しました。結果として、商品にはどの種類が入っているか、開けてみなければ分からないため、コンプリートすることを楽しんでいただけるようになった点でも、バンダイらしさが出せたのではないかと思っています。

ただし、ここまでやってみて「バンダイ環境BOOK」は(FSC認証紙(※)を選んでいるとはいえ)紙を消費することにつながる点が、果たして本当に環境に優しいのかという自己矛盾を抱えてしまいました。このため、今後の方向性をどうしようかと悩んでいたところ、社団法人「経済同友会」様から、このような活動について素晴らしいというお言葉をいただき、止めるに止められなくなってしまいました(笑)。

(※)森林管理協議会(Forest Stewardship Council)から認証された森林から作られている紙。

このように「バンダイ環境BOOK」に関わる取り組みが社外からも認めていただいたので、私たちは自信を持ってこの活動を継続しようと決意しました。

2007年度のバンダイ環境BOOK「バンダイのエコ こんなエコ」はすぐにゴミとして捨てられてしまわないように、例えば学校に持っていってお友達と見ていただく、あるいはご家族の方と一緒に見てもらえるように、チャート式のエコ診断など、何度も見返して、遊びながら学ぶことができるページ作りに工夫を凝らしました。

環境活動ではひとつのテーマを継続することも重要ですので、内容は毎回斬新なわけではありません。2008年も子供向けの「バンダイ環境BOOK」を作成するという同じことを繰り返していますが、毎年私たちも試行錯誤を重ねています。そういった苦労もあって、2007年度は約100万部も配布することができました。商品への同梱はもとより、大人の方でも楽しんでいただける内容となっていますので、イベントなどのときには子供たちだけでなく、年齢に関わらずお配りすることがあります。

弊社はエンターテイメント企業ですから、環境に関しても楽しさが伝わるようご紹介できればと思っています。

バンダイ環境BOOK2005~2007


関連記事一覧

タグ