株式会社JTB関東

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心にも優しい靴を‐「GREENSHOES」

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株式会社JTB関東

「GREENSHOES」のマークが靴なのですが、これにはどのような意味があるのですか。

「地球にやさしい靴で行きたい。」が「GREENSHOES」のテーマのため、靴がマークとなっているわけです。旅行には靴を履くことになるわけですが、足だけでなく「心にも優しい靴を履いていきましょう」といった意味が込められています。

ヒッパパック

「GREENSHOES」というブランドには、次のように4つのカテゴリがあります。この「E」は、靴の幅を「E」で表す(※)ということもあって、それとエコロジーの「E」をかけたものです。※「E」の数が多いほど幅広の靴となります。

+EEEECO《4E》:フォーイー
「本気でECOにかかわる旅」ということで、植林活動などを行うカテゴリです。こちらについてはまだ商品化されていません。

+EEECO《3E》:スリーイー
「生き物からECOを教わる旅」ということで、トキなどの希少生物の保護を行うカテゴリです。
弊社の営業所は佐渡島にもあります。詳細は後でお話いたしますが、弊社では「トキの野生復帰支援プロジェクト」というものを行っています。
トキが2008年の秋に野生に放たれることもあって、「+EEECO」はそのためのカテゴリといえるでしょう。ちなみにこのカテゴリは赤い色なのですが、トキの顔の色に由来しています。

+EECO《2E》:ツーイー
「ひろく深くECOを知る旅」ということで、知床や屋久島にネイチャーガイドの話を聞きに行くというような、従来からある自然と触れ合う勉強をするカテゴリです。
「エコ・ネイションゲーム」といって、環境のシュミレーションゲームみたいなことも行っています。
参加していただいた方々を8つの国の民衆に分け、その国ごとに与えられた資源を使って貿易や取引を行い、どのようにすれば環境負荷を減らせるのかを考えていただくのです。
また、洞爺湖(北海道)での環境学習も実施しました。
洞爺湖の中央に島があるのですが、以前は無人島だったのに(いつ頃か分かりませんが)誰かが鹿を三頭連れて行ってしまったのです。
そのため、島の生態系が崩れてしまったということを地元の方からお聞きしました。

+ECO《1E》:ワンイー
「ECOを意識する旅」ということで、入門編ともいうべきカテゴリです。対象としては、先ほどのピラミッドのレベルCに該当する方々といえるでしょう。

GREENSHOES 4つのカテゴリ

このブランドを発表した1ヶ月後である2007年4月に、「CO2ゼロ旅行」という商品の販売を開始しました。
販売開始から半年で約3,000名様、現在では15,000名様への販売となっております。

先ほどトキのお話がありましたが、旅行とどのように関わるのか詳しくお聞かせください。

トキは一度絶滅した鳥です。しかし現在、佐渡島に90羽ほど生存していることはご存知でしょうか。
中国から寄贈されたトキをここまでの数に増やしたのですが、それが2008年の秋に野生に放たれる予定となっています。「トキの野生放鳥」というものです。

一度トキが絶滅した理由として、田んぼにいるタニシやドジョウを食べていたのに、その田んぼが農薬に汚染されたものが多くなってしまい、食料がなくなってしまったことが挙げられます。
トキを野生に放すということは、タニシやドジョウが住める田んぼを再び作らなければならないということを意味します。
佐渡島の人口は減少しているのですが、そのため使われていない田んぼもかなり増えているので、それを耕してトキが生息できる土壌を作っているのです。
要するに、エサ場(生物の生息空間=ビオトープ(biotope))をみんなで作りに行きましょうという活動なのです。

専門家の話によると、年間8,000人が行って耕さないとトキの住める環境とならないのではないかといわれています。
現在では年間3,000人ほどであり、しかも新潟県内の方がほとんどというのは残念なことです。
そこで、弊社が首都圏からも協力してくれる方を集めるお手伝いをいたしますというのが、「トキの野生復帰支援プロジェクト」なのです。


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