イケア・ジャパン株式会社

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環境への取り組みはごく自然なこと-「IWAY」

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「サステナブルな原料調達」の取り組みとして、森林管理を行っているそうですが。そちらについて、お聞かせください。

森林管理については、当然ですが、違法伐採をしていないということが大前提です。そのことを守っているかどうかという点が、まずは重要となります。

また、ある森林から木を伐採した場合には何年後に元に戻るのか、一部分だけ伐採をすると環境に影響があるのかどうかなど、様々な側面を考え、しっかりとした伐採計画を立てた上で原材料を調達します。

原材料調達のための森林管理は業者さんにお願いすることになるのですが、その場合には当然ですが、行動規範である「IWAY」を守ってもらうことになります。その具体的な内容として、“原材料調達における「IWAY」”というものがあります。例えば、中国では森林管理官と呼ばれる担当者が高い頻度で業者さんとコンタクトを取り、適正に伐採がなされているのかを常にチェックしています。

さらに、今後は完全に「FSC(※)認証」のされた森林から、原材料の調達を行うように目指しています。

※FSC =「Forest Stewardship Council」の略称であり、森林管理協議会のこと。FSC認証とは、適切に管理された森林の木材を使用していることを証明するもの。

「イケア森林管理基準」というものを策定なさっているようですが、そちらについてお聞かせください。

「イケア森林管理基準」では、違法伐採された木材ではないことはもちろん、プランテーションや非森林に切り替わっている熱帯・亜熱帯地域の天然林から伐採されたものではない、商業用遺伝子組み換えが行われていると特定された植林地から伐採されたものではないなど、細かな条件が定められています。

これは、無垢材(※天然の木材)・突き板(※美しい木目を有する木材などを薄くスライスしたもの)・合板(※いわゆるベニヤ板)・積層材(※繊維方向がほとんど同じとなるように単板を接着した合成木材)を扱う、全サプライヤーが対象となります。サプライヤー側では、「イケア森林管理基準」で設定された条件が、「サプライチェーン」という一連の流れを通じて確実に遵守されていることを確認できる手段を持つ必要があり、木材の原産地を把握して、サプライチェーンのあらゆる過程で監査を受け入れる義務があります。

イケアには、ダイニングテーブルの「ノールデン(NORDEN)シリーズ」という製品があるのですが、1998年に発売された当時の家具業界では考えられなかった、節の部分も部品に使用しています。従来は節の部分を薪として燃やしたり、合板を作るために粉砕したりしていました。コスト削減はもちろん、原材料調達という点では、1本の木を徹底的に活用していることを示す代表的な例として挙げることができます。

ノールデン(NORDEN)シリーズ


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