株式会社明治

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事業再編を機に生まれ変わった「環境理念」と「環境方針」

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株式会社明治

環境に配慮した製品が数多くありますが、そちらについてお聞かせください。

当社では以前より環境負荷の少ないパッケージを採用しており、そのような環境配慮型製品を数多く販売しています。

「きのこの山」と「たけのこの里」では、リサイクル促進の取り組みのひとつとして、外箱をコンパクトに捨てることができるようにミシン目を入れており、つぶしやすい工夫がなされています。「ピックアップ」というスナック菓子やレトルト食品の「銀座カリー」などでも、同様に外箱にミシン目を入れており、リサイクルに貢献しています。

「きのこの山」と「たけのこの里」
「きのこの山」外箱のミシン目

そういえば、「きのこの山」は今年(2011年)で発売35周年を迎えたそうですね。

昨年11月9日から今年の6月30日まで、ミニバッグやウクレレなど、35種類のキャラクター関連グッズが当たるキャンペーンを行っていました。たくさんの方々からご応募いただき、ありがとうございます。

話をそらしてしまい、誠に申し訳ございません……。環境配慮型製品の続きをお願いいたします。

「プチガム」という製品では、容器の素材をプラスチックから紙に変更し、内容量を変えずに容器をコンパクトにして、重量を大幅に減らすことができました。プラスチックから紙の容器に変更した時点で約44%もの重量を削減し、紙の容器を小型化したことによりさらに約36%も重量を削減しています。

プチガム

冬季限定製品である「Meltykiss(メルティーキッス)」でも、外箱をコンパクトにして、紙の使用量を従来品よりも約11%削減しています。また、開け口と側面のフラップを省略することでも、紙の使用量の削減を実現しています。外箱の強度などの問題もあるので、単に紙の使用量を削減すればいいというわけではなく、品質が保持できる“ギリギリ”のところで工夫がなされているわけです。

「Meltykiss」と外箱の展開図

紙自体の環境配慮という点では、「Fran(フラン)」というチョコレート菓子があります。「Fran」の外箱には、お菓子では唯一「PEFC(※)」の認証を受けたフィンランド産の木材で作られた紙を採用しています。「PEFC」の認証は、環境に配慮した森林や木材であることを証明する仕組みです。

Fran
「PEFC」認証

※持続可能な森林管理の促進を目指す国際的な森林認証プログラムであり、「Programme for the Endorsement of Forest Certification Schemes」の略称。紙などの木材加工製品のグリーン購入を行う際の指標となる環境ラベルのひとつ。

森林認証プログラムには「PEFC」以外に「FSC(※)」というものもあります。「FSC」の認証も環境ラベルのひとつであり、森林管理から木材加工製品の加工・流通までを管理する国際認証プログラムです。

※「Forest Stewardship Council」の略称で、国際的な森林認証制度を行う第三者の機関森林管理協議会のこと。

当社の製品でも、「HORN(ホルン)」や「コロット」の外箱には「FSC」認証を受けた紙が使われています。

HORN
コロット

以前に行っていた取り組みとして、「Poifull(ポイフル)」という小粒のグミのお菓子の外装フィルムを薄くすることなどが挙げられます。

パッケージではなく、原材料そのものが環境に配慮されている製品として、「アグロフォレストリーチョコレート」があります。原材料にブラジルのトメアスー農園で栽培されたカカオ豆を使っているのですが、その詳細については後述します。


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