オゾン層破壊
オゾン層破壊の概要
オゾン層とは、上空約15~50km成層圏中に存在するオゾンの密度が高い層をいう。この層がフロンガスによって破壊され、人体に有害な紫外線が地上に降り注いでいることが問題になっている。
オゾン層破壊の原因
オゾンは元素記号では「O3」と表される。このOとはもちろん酸素のことである。つまり、酸素原子3個からできた物質がオゾンである。
オゾン層とは、上空約15~50km成層圏中に存在するオゾンの密度が高い層をいう。オゾン層によって太陽光線中の紫外線が地上に降り注ぐのを防いでいる。紫外線は浴びすぎると皮膚ガンなどを引き起こす有害なものである。
このオゾン層がエアコンや冷蔵庫などの冷媒、スプレー缶などの噴射剤に使われていたフロンガスによって破壊され、紫外線が地上に降り注いでいることが問題になっている。
フロンは無毒・無色・無臭・不燃性といった利点が多く、従来さまざまなものに利用されていた。
しかし、フロンは大気中に放出され成層圏に達すると紫外線を吸収して塩素原子を放出し、この塩素原子がオゾンを酸素分子に分解することでオゾン層を破壊することが分かってきた。
オゾン層破壊の対策
現在はフロンガスの利用は禁止されている。そのためフロンガスではなく、分子中に塩素を含まない「代替フロン」というものが利用されたが、これは二酸化炭素の数千倍~数万倍の温暖化作用があることが分かった。
そのため、地球温暖化を促進させる恐れのある代替フロンもまた、2020年までに全廃されることになっている。
世界的規模では、オゾン層を破壊する物質の生産を削減するために、
- 「オゾン層保護のためのウィーン条約」(1985年)
- 「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」(1987年)
が定められた。
1995年に国連において、モントリオール議定書が採択された9月16日を「国際オゾン層保護デー」とすることが決議されている。
日本では、
- 「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律(オゾン層保護法)」(1988年)
- 「フロン回収破壊法」(2001年)
が制定された。
個人レベルでも、フロンガスを排出する不法投棄は避け、フロンガスの回収を行うことでオゾン層の破壊を防がなければならない。
余談だが、日本でも9月は「オゾン層保護月間」とされている。



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