口蹄疫
口蹄疫の概要
口蹄疫(こうていえき)とは、主に牛や豚などの偶蹄類(ぐうているい)の動物が感染するウイルス性の伝染病のことをいう。
口蹄疫の内容
口蹄疫(こうていえき)とは、主に牛や豚などの偶蹄類(ぐうているい)の動物が感染するウイルス性の伝染病のことをいう。偶蹄類とは、四肢の指の数が2本または4本で、蹄(ひづめ)を有する動物(哺乳類)の総称である。病原体は口蹄疫ウイルス(Picornaviridae Aphthovirus)。
“口蹄”とあるように、口の周辺や蹄に水疱(水ぶくれ)ができるのが特徴。さらには、発熱による衰弱や、水疱が破裂した際の痛みによる歩行障害も見られる。幼畜では高い致死率を有するが、成畜においてはそれほど高くはない。
人に感染することはなく、感染した牛や豚の肉を食べた場合でも感染はしないとされている。だが、口蹄疫ウイルスの伝染力は非常に強く、体液や糞便に含まれるウイルスに触れるのはもちろん、ウイルスが付着した粉塵が風に運ばれることで空気感染もする。人の服や体にウイルスがつくことで、ほかの動物への感染源となりうる。
感染した動物や同じ農場内の動物は全て隔離、殺処分されて埋却となるため、感染した牛や豚の肉が流通することはない。また、感染地周辺の動物の移動も制限される。感染が広がることを早急に防ぐためというのが理由だ。
ワクチンを接種することにより発症を抑えることは可能だが、感染を完全に防ぐことはできない。ワクチンを接種した動物は口蹄疫に感染しても症状を示さないため、実は感染していてもそれを見逃してしまい、移動させることで口蹄疫が広がる恐れがある。
口蹄疫が蔓延すれば畜産業界に与える打撃は大きく、口蹄疫の発生国では牛や豚の輸出ができなくなるため、経済的な被害は深刻なものとなる。
日本では、2000年にも宮崎県と北海道で口蹄疫が発生したが、感染した動物の数が少なく、迅速な対応により清浄国への復帰を果たしている。



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