株式会社ブリヂストン

メーカー

3つの社会の実現-「環境宣言」

30_bridgestone_grph_03-237x300-200x270

株式会社ブリヂストン

貴社はタイヤ商品というイメージが強かったのですが、電子ペーパーも開発されているそうですね。

ブリヂストンではタイヤで培った高水準の材料設計や加工技術に、ナノテクノロジーを駆使し、粒子と液体の特性を兼ね備えた電子ペーパー技術「電子粉粒体」により、電子ペーパー情報端末「AeroBee」を開発しました。

この電子粉流体は浮遊状態に匹敵する高流動性があり、電気に敏感に反応する性質があります。

通常のディスプレイは画面を変える、あるいは保持するために電源を入れたまままにしなければなりません。しかし、「AeroBee(エアロビー)」では画面を変えるときには電源を入れる必要があるものの、電源を切っても表示を固定させることが可能です。

電子ペーパー「AeroBee(エアロビー)」

一度、細かい電子粉流体に電荷を加えると、画面の表示を固定させることができるという点で画期的な技術なのです。簡単にいえば、画面の保持においては消費電力がないというわけです。

ICメモリに一度書き込みをすれば、データが残るというイメージを持っていただくと分かりやすいかもしれません。電子ペーパーはすでに実用化されており、スーパーマーケットの値札やPOPなどで多く利用されています。紙に匹敵する圧倒的な視認性を誇り、それに加えてかなりの低消費電力であるため、ペーパーレスの促進に貢献できると考えています。

現在はガラス基板を用いているのですが、樹脂基板に置き換えることでフレキシブルなディスプレイの実現が可能です。まだ開発中という段階ですが、これにより安全性・軽量化・薄型化を兼ね備えた、気軽に携帯できる電子ペーパーを目指しています。

フレキシブルディスプレイの開発により、曲面への設置など、従来とは異なる表示媒体としての利用が期待されています。

また、当社では電子ペーパー情報端末も開発しました。13.1インチ(A4サイズ)カラー液晶を採用しており、応答性に優れた手書き入力機能なども有しているので、もちろんタブレット端末として使うことも可能です。

今後市販することも視野に入れてはいますが、現状は個別に企業に対して、オーダーメードでご提供させていただいており、銀行や病院では、“テスト運用”という形で利用されています。


関連記事一覧

タグ