エス・バイ・エル株式会社

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木造住宅へのこだわりが環境への取り組みのスタート

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エス・バイ・エル株式会社

森林管理や計画伐採なども行っているそうですが、その内容についてお聞かせください。

当社では約30年前(※2010年12月に取材)から、主な構造部材の大半を、北米のアメリカ最大級の木材会社「ウェアハウザー社」から供給していただいております。「ウェアハウザー社」は、世界最大規模(※四国ほど)の面積の森林を保有しており、そこでは昔から計画的な植林・伐採を実施しているのです。伐採後には毎日20万本程度の苗木を植え続けています。その苗木がCO2を吸収して成長し、樹齢35年~100年でまた伐採し利用するという長いサイクルのなかで生まれた木材を、(国は異なりますが)大切に無駄なくいつまでも住宅として使い続けることで、住宅づくりにおいてもCO2削減を目指していこうというのが当社の考え方です。また、野生動物の生息環境保護にも配慮し、豊かな森林資源の保全と高品質な木材生産の両立をすすめています。

ウェアハウザー社の森林管理と計画伐採

ただ、将来的には地産地消という考えも視野に入れ、国産材で住宅を建てることを考えています。

コストや安定供給という点で、現段階ではまだ外国の木材には勝てないと思っていますが、政府の「CO2排出量を1990年対比で25%削減する」という目標のなかに、森林に関する施策が多く盛り込まれているので、今後それに期待しています。

国連は2011年を「国際森林年」と定めており、2011年は国産材活用が拡大すると思います。地球温暖化問題防止や循環型社会の形成をすすめる上で、国産材を初めとする木材利用の促進が欠かせません。

そこで当社では、国産材がやがて安定供給できるようになった場合に備えて、材料基準や技術基準の検討を進めており、2010年度中には整備できそうです。

外国産と国産では、やはり木材の質は違うのですか。

木材の質は様々な部分で異なります。まず、日本の木材は節が多いという特徴があります。節は構造強度に大きく影響します。また、人工林が多く、日本の木は杉の割合が多いといえるでしょう。その次に割合が多いのは檜(ヒノキ)です。北米の森林は様々な樹種が混在して成り立っていますので、針葉樹といっても樹種によって強度は“ばらばら”です。そういう意味では、国産材のほうが構造材としては扱いやすいのかもしれません。

一方、北米の木材は広い乾燥した寒い地域で育っているので、木目が細かく均質なものが多いのですが、日本の場合は杉や檜といっても北から南まで様々な気候で育っているので、均質とはいえません。

日本の檜が生息する北限が栃木県辺りといわれていますが、比較的に寒い地域で育った檜は、北米の強度のあるダグラスファー(米松)と比べても遜色のない強度が出ており、「さすが日本の檜」という感じがします。

日本の杉は強度的に檜より少々劣るので、今後は技術的な課題を解決していかなければならないと思います。


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