「エコプロダクツ2011」体験レポート
12月16日(金)に「エコプロダクツ2011」に行ってきた。今回はいつもと異なり、東1ホールから入場だ。もちろん、事前にオンラインで登録済み。毎度述べていることだが、紹介しているブースは訪問した順番どおりではないので。念のため……。
最初にNTTグループのブースを訪問。国際間伐材(ヒノキ)を利用したスマートフォンが展示されていた。間伐材に新たな用途や価値を見出すことにより、森林保全や林業の活性化につなげたいという。木目がオシャレ……。
また、太陽光を利用したCO2排出量ゼロのソーラー充電器も展示されていた。発電した電気を補助充電アダプタにためることもできるという。
続いて、TOTOのブースを発見。ブース前には、トイレつきオートバイの「トイレバイクネオ」が展示されていた。イスがトイレになっていて“インパクト大”だ。ヘルメットの上には、“とぐろ”を巻いたオブジェが……。「2011年のエコプロダクツは荒れるぞ」とワケの分からない胸騒ぎがするのであった。
ブース内の環境技術コーナーでは、実機を展示して、技術を惜しみなく公開。約75%の節水を実現したものや、除菌水によりトイレをきれいに長持ちさせる技術を分かりやすく紹介していた。
ENEOS(JX日鉱日石エネルギー)のブースでは、太陽光発電「ココエコ」マンションの模型が展示されていた。屋上に660枚もの太陽電池パネルを設置。1戸に6枚のパネルを割り当て、それぞれの住まいが太陽光発電所になる。自然エネルギーを最大限に活用することで、従来のシステムと比較して光熱費を61%、CO2排出量を40%削減することができるという。
同社のブースでは、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム」も欠かせない。発電の際に生じる熱エネルギーを利用して、お湯を沸かすことができる。火力発電と従来の給湯器を利用した場合と比較して、年間で1.3トンのCO2を減らすことができる。
また、燃料電池車や電気自動車にも対応し、屋根には太陽電池パネルを設置した未来型エコステーションの模型も展示されていた。
日本テクノのブースでは、光と音で電気の使用状況が分かる「SMART CLOCK(スマートクロック)」を紹介。LEDランプの色(緑・黄・赤)により、何%使用しているのかが判断できる。
東日本大震災もあり、節電や自家発電が注目されていたことは記憶に新しい。各社のブースではそれらをテーマにしていたものが多かったが、同社でも高品質インバータ発電機が展示されていた。コンパクトなので実際に試してみたが、大人でも片手で持ち上げるのは難しい。
東京ガスのブースに到着。同社では、ガスコージェネレーションシステムに太陽光・太陽熱・バイオマスなどの再生可能エネルギーと清掃工場の廃熱を組み合わせて、電気と熱エネルギーをネットワーク化し、コントロールする「スマートエネルギーネットワーク」を紹介していた。
また、スマートハウス集合住宅版の実証試験についても紹介。横浜市磯子区に集合住宅を建設し、社員とその家族が実際に居住してデータを取得しているという。スマートハウス集合住宅版の模型も展示されていた。
当然だが、セキスイハイムのブースでもスマートハウス(スマートハイム)について紹介している。2人のお姉さんによるショー(コント?)では、ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)を紹介。途中でお姉さんが何度も歌う“あったかハイム”の歌が耳に残る……。
セキスイハイムの太陽光発電搭載住宅は、2011年4月時点で10万棟にもなるという。日本の太陽光発電搭載住宅(80万棟)の8棟に1棟が、同社のものというからオドロキだ。
コスモ石油のブースで、からくりツリー募金箱というものを発見。ツリーのてっぺんにビー玉を置くと、転がるのに合わせて森の動物たちが動き出す。ビー玉にひとつにつき、10円が同社のエコカード基金の環境活動に寄付される。
また、「クラピア」という緑化に適した植物を紹介していた。一見すると人工芝のようだが、植物なのである。芝の10倍もの速さで緻密に地表を覆い、深度1メートル以上も根が育成するので、河川の土壌流出などに効果を発揮する。また、花は咲くけれども、種子をつくらないので周辺の生態系を壊すことがないという。
しばらく歩くと、「クラレちゃん」に1年ぶりの感動の再会……。本物のアルパカの毛で作られていることは、前回も紹介したとおり。
クラレのブースでは、排水をきれいにする微生物ハウス「クラゲール」をピックアップ。特殊な内部構造をした直径約5ミリメートルのポバール樹脂に微生物を住まわせており、排水をきれいにすることができる。同社の排水処理システム「ゼクルス」ではクラゲールを活用しており、設備のコンパクト化に加えて、廃棄物となる余剰な微生物を大幅に削減し、環境負荷の低減を実現している。
ここからは、電機メーカーのブースを続けて紹介していこう。
まずは、パナソニックのブースから。同社が世界最高水準の変換効率を誇るHIT(Heterojunction with Intrinsic Thin-layer)太陽電池と高容量のリチウムイオン電池を提供して開発された、ソーラーカーを展示。オーストラリアで10月16日から開催された、世界最大級のソーラーカーレースである「2011ワールド・ソーラー・チャレンジ(WSC)」では、見事に優勝している。
エコナビ(ECONAVI)家電のスケルトンモデルもいくつか展示されていた。独自のセンサー技術を導入しており、家電が賢く電気のムダを見つけて、省エネ運転をしてくれる。
シャープのブースでは、メガソーラー発電所に最適な薄膜太陽電池を展示。これは、2011年度グッドデザイン金賞を受賞している。
「フリースタイル AQUOS」の軽量・薄型の技術についても、製品を分解して紹介。部品点数を減らすことに加えて、軽量素材の採用や部品の薄型化により環境に配慮している。
東芝のブースで、二次電池(※何度も再利用できる電池のこと)の「SCiB」を搭載した電気自動車「i-MiEV」を発見。EV用バッテリーのSCiBは、安全性・長寿命・急速充電・高出力・低温性能を兼ね備えたすごい電池なのだ。
同社のLED照明が、フランスのルーヴル美術館の改修プロジェクトで採用されたことも紹介。2011年12月6日に、ナポレオン広場で点灯記念式典が開催された。
富士通のブースでは、世界で初めてリチウムイオンキャパシタ(※蓄電や放電をする電子部品で、コンデンサとも呼ばれる)を搭載した、クラシカルなデザインの超小型電気自動車「Miluira(ミルイラ)」が展示されていた。わずか1分でフル充電が可能だという。
世界一の性能を達成し、省電力にも優れたスーパーコンピューター「京」に採用された技術をさらに向上させた、世界最高レベルの性能を有するグリーンスーパーコンピューター「PRIMEHPC FX10」も展示。
東レのブースに到着。最新旅客機ボーイング787の機体に使われている「炭素繊維」について紹介されていた。また、海水淡水化や廃水再利用などで使われる「RO(逆浸透)膜」も展示。これらの詳しい内容は、エコなニュースを見てもらいたい。
炭素繊維ロードバイクも展示。従来の金属製フレームと比べて、強度は維持しつつも約2分の1という大幅な軽量化を実現した。
王子製紙のブースでは、森林破壊や違法伐採を防ぐFSC(Forest Stewardship Council)認証制度を紹介。
2011年は国際森林年ということもあり、具体的な森林資源の有効活用に関する紹介や木材チップの展示など、“森を活かす”取り組みを知ることができる。
ライオンのブースでは、環境に配慮した製品を中心に紹介していた。同社のおなじみの商品の巨大な模型が印象的。大人の身長よりも大きいのだ。詳しい内容は、エコなニュースをチェック。
2008年に環境省より「エコ・ファースト企業」に認定されている同社では、エコ商品を展示。その多さにオドロキだ。
最後に訪れたオンワードのブースでは、ウォームビズとクールビズを中心とした高機能繊維製品を展示。2011年は東日本大震災による節電意識の高まりもあり、エコ・ファッションが注目された。なお、ブース内では同社のウォームビズ製品の販売もなされていたようだ。
昨年の「エコプロダクツ2011」は、東日本大震災の影響もあって節電を意識したブースや、スマートシティ・スマートハウスに関するものが多かった。“未来のエコ”がここにある。
- 2011年も変わらずエコプロダクツへ行ってきました!!
- 「エコプロダクツ2011」体験レポート







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