住宅エコポイント制度ここが新しくなった!
住宅エコポイント制度(住宅版エコポイント制度)とは、「エコリフォーム」と「エコ住宅の新築」を対象に、商品・サービスと交換可能なエコポイントを発行するものをいう。平成21年12月8日に閣議決定された「明日の安心と成長のための緊急経済対策」において、同制度が創設された。
それでは、住宅エコポイント制度はどこが変わったのだろうか。実は、「期間の延長」と「対象の拡充」という点が変更となった。
期間については、昨年(2010年)9月10日に閣議決定された「新成長戦略実現に向けた3段構えの経済対策」において、着工期間と申請期限は平成23年12月31日まで、交換期限については平成26年3月31日までというように、1年延長することが決まった。
また、昨年10月8日に閣議決定された「円高・デフレ対応のための緊急総合経済対策」において、エコリフォームなどと一緒に設置する省エネ性能の優れた住宅システムの一体的導入促進を目的に、対象拡充が位置づけられた。そして、同年11月26日に平成22年度補正予算が成立。住宅用太陽熱利用システム(ソーラーシステム)・節水型便器・高断熱浴槽へも対象が拡充されることになった。
住宅エコポイント制度では、「エコ住宅の新築」と「エコリフォーム」についてポイントが付与される。それでは、対象となるエコ住宅の新築とエコリフォームの要件について説明しよう。
エコ住宅の新築の要件については、次のとおりだ。
【省エネ法のトップランナー基準相当の住宅】
外壁や窓などの断熱性能に加えて、給湯設備や暖冷房設備などの建築設備の効率性について総合的に評価して算出される一次エネルギー消費量が、省エネ法に基づく「住宅事業建築主の判断の基準(トップランナー基準)」に相当すること。
【省エネ基準(平成11年基準)を満たす木造住宅】
省エネ基準(平成11年基準)を満たす、外壁や窓を有する木造住宅が対象となる。木造住宅についての判断は、確認済証や建設工事届などにおいて、「主たる建築物の構造」が「木造」と記載されているかどうかに基づく。なお、ポイントの申請については、省エネ基準に適合することについて、第三者機関(※登録住宅性能評価機関など)の証明を受けなければならない。
【太陽熱利用システムの設置】
ここでいう太陽熱利用システムとは、一定の集熱性能などが確認された強制循環型(※)のものを意味する。なお、住宅エコポイント事務局に登録されているものであることが必要となる。
※集熱器と蓄熱槽(貯湯槽)の間を、モーターやポンプなどにより強制循環させて熱輸送を行い、給湯や冷暖房に利用するもの。集熱器は屋根に、蓄熱槽は地上にというように、通常は別の場所に設置される。
エコリフォームの要件は、次のようになる。
【窓の断熱改修】
リフォーム後の窓について、省エネ基準(平成11年基準)の断熱性能に適合するように行う、ガラス交換・内窓の設置・外窓の交換のことを意味する。なお、使用する建材については、住宅エコポイント事務局に登録されたものであることが必要だ。
【外壁・屋根・天井、または床の断熱改修】
リフォーム後の外壁・屋根・天井、または床の部位ごとに、一定の量の断熱材(※ノンフロンのものに限定)を用いる断熱改修を対象とする。使用する断熱材については、熱伝導率などの断熱性能が確認されており、住宅エコポイント事務局に登録されたものであることが必要となる。
【バリアフリー改修】
窓の断熱改修と外壁・屋根・天井、または床の断熱改修と一緒に行う、バリアフリー改修工事が対象となる。具体的には、手すりの設置や段差の解消、廊下などの通路の幅を拡張することを意味する。
【太陽熱利用システムの設置】
平成23年1月以降にポイント対象工事を含む工事全体に着手し、窓の断熱改修と外壁・屋根・天井、または床の断熱改修と一緒に行う太陽熱利用システムの設置工事が対象だ。なお、ここでいう太陽熱利用システムは、一定の集熱性能などが確認された強制循環型のものであり、住宅エコポイント事務局に登録されていることが必要となる。
【節水型トイレの設置】
平成23年1月以降にポイント対象工事を含む工事全体に着手し、窓の断熱改修と外壁・屋根・天井、または床の断熱改修と一緒に行う節水型トイレの設置工事が対象となる。なお、節水型トイレについては一定の洗浄性能などが確認されており、住宅エコポイント事務局に登録されていることが必要だ。
【高断熱浴槽の設置】
平成23年1月以降にポイント対象工事を含む工事全体に着手し、窓の断熱改修と外壁・屋根・天井、または床の断熱改修と一緒に行う高断熱浴槽の設置工事が対象。なお、高断熱浴槽については一定の保温性能などが確認されており、住宅エコポイント事務局に登録されていることが必要となる。
それでは、どれくらいのポイントが発行されるのだろうか。エコ住宅の新築の場合、一戸当たり30万ポイントが、太陽熱利用システムを設置した場合には32万ポイントが発行される。エコリフォームの場合、各工事のポイントを合計するが、一戸当たり30万ポイントが上限となる。詳細なポイント発行については、住宅エコポイントの公式HPを参照してもらいたい。
対象となる工事に関しては、平成21年12月8日から平成23年12月31日の期間に建築着工したもの(※平成22年1月28日以降に工事が完了)に限定される。
ポイントの申請期限は、「エコ住宅の新築」と「エコリフォーム」では若干異なるので注意が必要だ。
省エネルギー法の対象となるエネルギー
| エコ住宅の新築 |
一戸建て住宅:平成24年6月30日まで 共同住宅など:10階以下の場合は平成24年12月31日まで、10階以上の場合は平成25年12月31日まで |
|---|---|
| エコリフォーム |
平成24年3月31日まで |
ポイントの交換期限については、いずれも平成26年3月31日までとなる。
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