エコキャップってどんなもの?
「エコキャップ運動」というものをご存知だろうか。エコのキャプテンでも、エコの帽子のことでもない。ここでいうエコキャップとは、「ペットボトルのふた」のことだ。実は、このエコキャップで世界の子どもたちを救うことができるのだ。
普段、中身を飲み終えたペットボトルのふたを、そのまま捨ててはないだろうか。このエコキャップを集めると、環境問題に貢献できるとともに、発展途上国の子どもたちにワクチンを届けることが可能になるという。
ペットボトルのキャップ400個を焼却処分した場合、3,150gのCO2が発生するのだという。焼却処分しなければCO2の発生の抑制となるので、環境問題の改善につながる。さらに、ペットボトルのキャップの再資源化事業者に販売し、そこで得た利益を基にポリオワクチンを購入することができる。ポリオワクチンを発展途上国の子どもたちに寄贈して救済するというのが、エコキャップ運動の目的だ。
大まかには、エコキャップを回収(NPO法人や回収拠点など)→リサイクルメーカーに売却→売却益をワクチン寄贈団体に寄付→発展途上国にワクチンを送付という流れになる。
回収されたペットボトルのキャップは、コンクリートパネルやスーパーにあるプラスチックのカゴ、ポリエチレンを混合させてごみ袋などに生まれ変わっているようだ。
それでは、どれだけのペットボトルのキャップの数で、どれだけのお金になるのかは気になるところ。協会などのHPによると、キャップ400個集めると10円になる(そんなに集めても、それだけにしかならないのかという声が聞こえてきそうだが……)。そして、子ども1人分のポリオワクチンは20円かかるのだとか。ポリオとは「急性灰白髄炎(きゅうせいかいはくずいえん)」のことだが、「小児麻痺」といったほうが分かりやすいかと思う。小児麻痺だからといって、大人がこの病気にかからないというわけではない。
そう考えると、1人分のポリオワクチンを買うには、800個ものキャップを集めなければならない。これはかなり大変だといえる。ちなみに、はしかワクチンの単価は95円、BCG(結核)ワクチンの単価は7円となるようだ。
そもそも、エコキャップ運動に対してはペットボトルの消費拡大につながる、輸送費がかかる(輸送時にCO2を排出する)、ペットボトル本体のリサイクル状況はどうなのかといった意見がある。エコキャップの輸送費を現金で寄付したほうがいいという考え方もある。それはそれで正しいと思う。
どうせ捨てるだけのものなら、環境問題を考えるきっかけとして、エコキャップ運動に参加してみるのもいいと思う。まずは行動することが重要なのかもしれない。輸送費が無駄だと考えるのであれば、別な形で寄付するのもアリだと思う。
なお、スプレーなどで着色されたエコキャップは、リサイクルに出すことができないので注意が必要だ。
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