コーヒーとエコの深い話
日常的な飲み物であるコーヒー。世界的にも飲まれており、コーヒー豆は石油に次ぐ取引規模を誇る国際的な商品となっている。
熱帯地域に暮らす多くの人々は、コーヒーで生計を立てている。実はコーヒー農園というのは、世界中で約1200万ヘクタール(3000万エーカー)もあるという。これは、イングランドとほぼ同じ面積だとされる。
だが、すさまじい勢いで熱帯雨林が減少しているという環境問題がある。その環境問題に対し、間接的ではあるが貢献できるのが、「レインフォレスト・アライアンス(Rainforest Alliance)認証コーヒー(RA認証コーヒー)」というものだ。なお、レインフォレスト・アライアンスについては、株式会社ファミリーマート様の記事も参照してほしい。
レインフォレスト・アライアンスは、「熱帯雨林同盟」と訳される。レインフォレスト・アライアンスはアメリカのニューヨークに本部を置き、熱帯雨林の保護を目的とする1987年に設立された世界的に活動を行っている非営利環境保護団体だ。
レインフォレスト・アライアンスでは地球環境や自然環境の保全・保護はもちろん、地球上の生態系の保全、持続可能な農業のためのサポート、現地で生活する人々の生活や労働環境の向上・保護と教育などを行う。
コーヒーが栽培されている熱帯雨林の農園を守りつつ、農民の生活や労働環境の向上がなされていると認証された農園の製品には、「カエルのマーク」のラベルがついている。「なぜカエル?」と疑問に思う人も多いのではないだろうか。実は、カエルというのは環境の変化に敏感であり、環境が悪化した場合に最初に姿を消す動物といわれているのだとか。環境変化のバロメーターとして、カエルをシンボルマークに採用しているわけだ。認証されている農作物として、コーヒー・カカオ・バナナ・オレンジなどがある。
RA認証コーヒーとなるには農園とその周辺の生態系保護、化学肥料や農薬の規制、従業員の労働環境に十分に配慮された農園であること、労働者に十分な賃金を支払い、住居・学校・協会・福祉施設を提供しているなど、多岐にわたる厳しい基準を満たしていると認定された農園でのみ生産していることが必要となる。
RA認証を受けると、「レインフォレスト・アライアンス」認証マークをつけてコーヒーを売ることが可能となる。RA認証コーヒーを我々が購入すればコーヒー農園やその労働者、そこに住む野生生物を守ることにつながるのだ。
さて、似たようなものに「サステイナブルコーヒー」や、「フェアトレードコーヒー」という言葉がある。以前のエコマガでは「フェアトレードチョコレート」について取り上げた。
サステイナブルとは「持続可能な」という意味だ。何が持続可能なのかというと、生産国の自然環境や人々の生活、労働環境を維持・向上させながらコーヒー作りができるようにし、消費国の人々がおいしくて安心・安全なコーヒーを飲み続けられるようにするということである。
どうやら、レインフォレスト・アライアンスコーヒーやフェアトレードコーヒーは、サステイナブルコーヒーのひとつということになるらしい。サステイナブルコーヒーを実現するために取り組んでいる団体は数多く存在するが、レインフォレスト・アライアンスやフェアトレードはそれに含まれるという関係にあるようだ。いずれの団体も、持続可能な方法でコーヒーを栽培する、労働者の待遇を改善するなどといった点は共通するという。
ただし、フェアトレードでは価格変動に翻弄されてしまうといった不利な立場に置かれている農家に対して、製品の価格保証を重視するが、レインフォレスト・アライアンスでは、農場・農園がどのように経営管理されているかにポイントを置くという違いがあるようだ。
少し真面目な話が続いたので、最後にコーヒーに関する豆知識を……。ブラックのコーヒーにはカロリーがほとんどなく、脂肪燃焼を助ける効果もあるので、ダイエットを考えている人にはピッタリな飲み物だという(※1杯〈ペーパードリップで10gの中挽きコーヒーを150mlのお湯で抽出〉ほどで約4kcal)。ちなみに、低カロリーという場合は、食品100g当たり40kcal以下(飲料では100ml当たり20kcal以下)が基準となる。
……だからといって飲み過ぎることのないように。
※参照:UCC上島珈琲株式会社HP
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