台風に関する疑問を解き明かす

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2009年11月05日

そもそも台風って何なの

いつも思うのだが、台風のTV中継で傘を差すのは(しかも高い確率で透明のビニール傘)不要ではないかと思う。あらぬ方向に折れ曲がっている傘を見ると、あれは風の強さを視聴者に知らせるための演出ではないかと感じる。

台風というと、漠然と渦を巻いている風をイメージする人も多いかと思うが、しっかりとした定義があるのだ。

台風とは、北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に発生する熱帯低気圧のことであり、かつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)が17m/s(34ノット、風力8)以上のものをいう。

台風は上空の風に流される傾向があり、地球の自転の影響により北へと進んでいく。台風は空気が渦を巻きながら上昇していくのだが、地球が自転しているから渦を発生させるのだという。地球の自転がなければ、風は渦を巻くことなく単に上昇するだけらしい。

太陽の光により海水の温度は上昇するわけだが、熱帯地方では海水温が27℃以上にもなる。暖められた海水は、周囲の空気の温度を上げ、大量の水蒸気を含む強い上昇気流を発生させる。

海面から蒸発した水蒸気が、空気と一緒に上昇気流によって運ばれる。しかし、上空の温度は低いため、再び水に変化して雲を形成する(凝結)。同様のプロセスによって、周辺にもたくさんの雲が形成されていく。このようにして、巨大な積乱雲が誕生するわけだ。

多くの空気が上昇したこともあって、雲の下では空気が少なくなっている。そこに、周辺の空気が吹き込んでいくわけだが、その空気は逃げ場がないため上昇する。また、周りからの風も吹き込んでいく。

このようにしてどんどん雲が増えていき、吹き込む風も強くなる。なお、この風は地球の自転の影響により、反時計回りに流れ込む。反時計回りに吹き込む風に乗って、形成された雲が回転する。そして、発生した遠心力によって雲が外側に寄せられていく。これが台風であり、台風の目に雲がないのはこのような理由からだ。

日本はよく台風が通過するルートとなっているように感じるが、実際にはどうなのだろうか。実は、台風というのは一年中発生する。春先の台風は低緯度で発生し、冬や春は大陸の高気圧が強いため、台風はフイリピンや台湾の方に向かう。そもそも台風が進むのは、周囲の風に流されるからである。

台風が北に移動するのは、太平洋高気圧の周囲を回る気流に乗ってくるため。太平洋高気圧は、夏の季節には太平洋の中心で時計回りに風を吹き出しながら居座っている。この時期、日本は太平洋高気圧の西端に位置する。日本の南では東の風だが、日本に近づく場所では南風が吹く形になる。この気流に乗って台風が北上する。ちなみに、台風は日本の近くまで北上すると偏西風によって引っ張られるため、速度が増すのである。

ここまで台風の説明をしてきたが、サイクロンとかハリケーンとか似たような言葉もある。これらは一体、台風とはどのような点で違うのか疑問に思ったことはないだろうか。それらの違いについて、簡単に記載しておく。

サイクロン(Cyclone)

インド洋周辺で発生する台風をサイクロンと呼ぶ。または、「仮面ラ○ダー」が乗るバイクの名前(冗談)。

ハリケーン(Hurricane)

発生する地域が違うだけで、基本的には台風と同じ強い熱帯性低気圧。発生地域が北西太平洋なら台風、北部大西洋や北東・南東太平洋ならハリケーンとなる。基準となるラインは、北半球の東経180度・南半球の東経160度とされる。
※ハリケーンが東経180度を越えて西太平洋に入った場合、以降は台風と呼ばれることになる(東経180度を境に、アメリカ側はハリケーン、日本側は台風となる)。

台風

北西太平洋(北半球の東経100度~東経180度)に位置する熱帯性低気圧を意味する。

タイフーン(Typhoon)

太平洋西部で発生する熱帯性低気圧のことで、Typhoonを「颱風」に日本語表記し、その後「台風」となった。ただし、日本(台風)と世界(Typhoon)では、正確な定義が異なる。

ウィリー・ウィリー(Willy-Willy)

かつては、オーストラリアで発生する台風と同様の現象……と紹介されていたようだが、これは現在では誤りとなっている。実際には、つむじ風や旋風などにあたる現象を指す。

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