電車じゃなくて、自転車でGO!

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2009年04月14日

自転車はエコなビークル

「ツーキニスト」という言葉をご存知だろうか。実はこれ、自転車で通勤する人のことを意味するのだ。最近は「ツーキニスト」が増えているのだという。自転車通勤をする背景には、体を鍛えるためという理由があるようだ。

運動不足な日常生活のなかに自転車を取り入れることによって、代謝をアップさせてメタボなお腹を引き締まったものに変える。生活習慣の改善によるダイエットを目指すというわけである。ダイエットには、激しい運動よりも有酸素運動が効果的ということはよく知られている。この場合、20分以上の継続した運動が必要とされるのだが、これがなかなか難しい。そこでオススメなのが自転車。体に負担をかけることなく(急な登り坂の道は別だが……)、長距離を移動することが可能、しかも長時間漕ぐことができる。

ただし、勤務先が遠い場合、自転車通勤をするにはかなりの体力を必要とする。働く前に疲れ果ててしまう……なんてことにもなりかねない。通勤距離・時間を十分に考える必要があるだろう。

自転車の利用には、運動不足の解消のほかにもメリットがある。当然だが、通勤の際の満員電車や交通渋滞に遭遇することがない。いつも満員電車に乗っていて思うことだが、なぜあれだけひとつの電車に人が集中するのか、キャパシティを超えていると分かっているはずなのにそれでも乗ろうとするのかが疑問である。ある意味“記録”に挑戦しようとしているのではないかと思うほどだ。電車では遅延、車では交通渋滞による遅刻の恐れもあるが、自転車ではそのような心配もなく快適に通勤することができる。自分だけのショートカットできる道を探して、通勤時間の短縮を図ることも可能だ。

実は、排出ガスを発生しない自転車を利用して大気汚染などの公害を防ごうという社会運動は、米国では1971年から提唱されていたのだ。この社会運動は「バイコロジー(bikecology)」と呼ばれる。カンのいい方ならお分かりの通り、これは「bike(バイク=自転車)」と「ecology(エコロジー)」を合わせた造語だ。残念なことに、過激な環境運動に発展したために開始数年で消滅してしまったという。日本でも、1972年に「日本自転車普及協会」などを中心とした公益団体により「バイコロジーをすすめる会」が設立されている。

自転車通勤をするに当たって、正直“ママチャリ”はキツイのではないかと思う。できることなら、クロスバイクやマウンテンバイクを選択すべきだ。本格的な自転車のほうが軽量でありながら丈夫であり、疲れにくいというメリットがある。確かに、電動アシスト自転車もいいが、運動不足を解消し、エコを追求するのであればクロスバイクやマウンテンバイクのほうがいいのではないだろうか……。ある有名なツーキニストは、5万円以上(特に10万円前後をオススメしている)の予算で、重さは10kgちょっとの自転車を推奨しているようだ。少し値段が張ると思う人もいるだろうが、パソコンと同じであまりにスペックの低いものを選ぶと後で後悔することになる。最初の段階で軽くて品質のいい自転車に出会うと、きっと自転車に乗ったときに感動すること間違いなしだ。

このように自転車を推薦しても、そもそも駐輪する場所がない、どこかに駐輪しても盗まれるといった心配をする人もいることだろう。また、駅などでは放置自転車の問題もある。数多くの放置自転車は通行の妨げになり、景観を損なうことになってしまう。

さらに注目される自転車

世界の都市では、そのような問題を解決するために「自転車シェアリング」ということを行っている。簡単にいうとカーシェアリングの自転車版であり、複数の人で自転車を共用するというものだ。アメリカやフランスでは早くから導入されていた。日本でもいくつかの地域ではすでに導入されている。時間制での貸し出しや、駅などで乗る人と降りる人が共有する、マンションの住民同士で共用するというように、自転車シェアリングの内容は様々なようだ。

通勤での利用は難しいと思うが、「自転車タクシー」というものを実施している地域もある。三輪タイプのベロタクシーというものだ。ドイツが発祥らしい。ただし、交通規則によって走行が制限されている地域もあり、全国的な普及はまだ難しい状況だという。

環境省では、モビリティ・マネジメントによるエコ通勤などに取り組む企業に対して社会実験の支援を開始するという。エコ通勤に取り組む、あるいはビジネスとして支援しようとする法人やプロジェクトチームが提案した社会実験に対し、環境省が1件当たり約2,000万円を上限として委託料を支給するというもの。ここでいうエコ通勤には、公共交通機関を利用する場合も含まれる。ちなみに、公募期間は3月10日に終了している。

自転車通勤にはメリットが多いが、やはり天候の悪い日は無理をしないほうがいいだろう。視界や路面のコンディションが悪くなるので、転倒しやすくなる。いくらエコや運動のためといっても、自分が危険になるのでは意味がないという点は付記しておく。

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