関東の紅葉の見ごろは12月?~温暖化特集第4弾~
紅葉の時期が、この半世紀で半月ほど遅くなっている……といったニュースをよく目にする。この現象も、地球温暖化の影響ではないかと推測されている。
今年の関東地方における紅葉の見ごろについては、11月下旬~12月頃ではないかという予測がなされているようだ。その主な原因は、9~10月の気温が平年よりも高かったということ。特に9~11月の時期の気温が、紅葉に影響するらしい。葉が赤く色づくのは、気温が低いと早く、気温が高いと遅くなるといわれる。北海道では例年に比べて今年の紅葉時期が早いものの、全国的に見ると遅れると分析されている。
これは今年だけ特別なのかと感じるが、昨年の紅葉もそれぐらいの時期だったかと記憶している。長期的に見ても、気象庁の観測ではこの50年間でカエデの紅葉は全国平均で15日以上遅くなっているという。
紅葉は、そもそもどのようにして起こるのだろうか。葉の細胞には、葉緑体という光合成を行う器官が存在する……というのは理科などでご存知かと思う。紅葉は、葉緑体のなかにある色素が原因で起こる現象だ。葉緑体には、緑色の光合成を行う「クロロフィル」と、活性酸素を消して葉や果実の組織を保護する黄色の「カロチノイド」という2種類の色素が存在している。夏の時期は、クロロフィルが光合成を盛んに行うために葉は緑色である。秋になり光合成を行わなくなると、緑色のクロロフィルが分解されて黄色のカロチノイドが残る(※紅葉前に葉が黄色になるのはこれによる)。さらに進み、気温が8度以下になると細胞内にあった糖分が「アントシアン」という赤い色素に変化する(※葉が赤くなる原因である)。
紅葉への影響は、その時期だけではないそうだ。紅葉の色づきにも異常が見られるのだという。以前の紅葉というと鮮やかな赤色であったが、現在の紅葉、特に都心部ではくすんだ感じの赤色となっている。キレイな紅葉になる条件として、「十分な日照時間」や「夜間に急激に冷え込む」などといったことが挙げられる。関東では特に夜間も気温が下がらない日が多く、ヒートアイランド現象による影響ではないかという推測がなされている。
ちなみに、気象庁で発表していた「関東地方の紅葉の見ごろ予想」は、残念なことに今年以降は行わないことになったという。気象庁の予想は関東地方に限られているのに対し、民間の業者による同様のサービスが全国規模で行われていることと、今年からは「社団法人日本観光協会」が発表を行うからというのがその理由だ。
紅葉について不安な事項を挙げてはいるが、キレイな紅葉を楽しむことできるスポットはまだまだ存在する。以下では、東京の紅葉スポット紹介しておく。全国の名所を検索できる「全国旅そうだん」のようなサイトも多くあるので、そちらも参照していただきたい。ぜひその名所に行き、この美しい景色を守ろうという考えを持っていただけたら幸いである。
- 奥多摩湖畔:東京都と山梨県の間にある広大な人造湖。湖畔の遊歩道や渓谷から紅葉を楽しめる。→山間部なので、10月上旬~11月上旬が見ごろ
- 六義園:「りくぎえん」であり、ろくぎえんではない。山手線駒込駅から歩いて5分ほどの、広々とした庭園。→11月中旬~12月上旬が見ごろ
- 小石川後楽園:東京ドームの隣、水戸光圀が命名した都心のなかにある静かな庭園。→11月下旬~12月上旬が見ごろ
- 硯公園:環八通り沿いに位置する広大な公園。園内には世田谷美術館がある。→11月中旬~12月上旬が見ごろ
- 高尾山:都心から電車で1時間ほど。大自然を堪能できる。→山間部なので、11月上旬~11月中旬が見ごろ
- 国営昭和記念公園:立川飛行場跡に位置する公園。カナール(運河)付近にあるイチョウの並木道が有名。→11月上旬~11月下旬が見ごろ
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